Biography

眞野あゆなは滋賀県彦根市に生まれ、美術教師である父と声楽家である母の影響を受け芸術に触れながら育った。自然豊かな田舎に住んでいたため遊び相手はもっぱら植物やその中に生きる動物たちで、常にこの宇宙に存在するたくさんの生命を感じながら過ごしていた。幼少期から空想を膨らませては絵を描くこと、物語や詩を作ることを好み、小学生の頃には美術の道へ進むという感覚が強く芽生えていた。美術大学を卒業後、海外に滞在していたが、家族が心の病を発症して帰国。そのまますぐに2年間の看護生活が始まる。この時、目に見ることのできない”心”と、目に見えているはずの”肉体”がいかに影響し合い、そのバランスによって生命が繊細に保たれているのかを目の当たりにする。そしてこの出来事は彼女のその後の人生にとって大きな影響を与えることとなった。

家族と共に過ごしながら、家族を癒すため様々な療法を学び始めたその過程の中で、芸術と療法の心に対する働きかけが共通した力を持っていることに気づき、その頃から画風が変わる。看護生活を終え、東京で芸術作家のアシスタントとして働くようになった傍も、セラピーや療法を更に学びたいという気持ちが強くなっていった彼女はついにセラピストを目指して再び学び始める。

初めてハワイに訪れた際にはハワイのヒーリングの存在を知り、その癒しと祈りの哲学に感銘を受け、自らもハワイヒーリングの施術師となり人々を癒すようになる。他にも鉱物療法、色彩心理学、アロマテラピー、ハーブ療法等を学び、自らセラピストとして人と関わりながら制作を続けている。

彼女の生み出す作品はこうした人生の経緯から、人の心に優しく強く働きかける癒しのエネルギーがそのまま表現されている。

幼少の頃から愛した自然界、天界、天使、妖精、羽根などのモチーフをはじめ、近年ではエネルギーそのものや自然療法を学ぶために何度も通った癒しの島ハワイに関連した作品にも取り組んでいる。